※本エントリは中退を煽るものでは決してありません。
先月、大学院を中退しました。 コンテンツになりたいがために中退したととってもらってもよいですし、何か深遠な理由があって中退したととってもらってもよいです。
中退するにあたり、相談に乗ってくださった方々にはとても感謝しています。 相談に乗っていただいた方のだれひとりにも中退を勧められることはありませんでしたが、それでも気持ちは変わらなかったので中退することにしました。
中退の理由は、単位が足りないとか研究に嫌気がさした(最終的には嫌気がさしました)というのではなくて、学費の対価としての大学院や研究室のサービス内容に不満しかなかったからです。 まずいラーメン屋には行かないのと本質的には同じ理由だと思います。 まずい程度ならまだいいですが、まず過ぎて気分が悪くなるのに食べ続けないといけない感じでした。 最初は確かにあったはずの研究するモチベーションも気づいたら弾力を失っていました。 さらに、近所においしいラーメン屋があったので、もうそっちに行きたいという気持ちが働きました。
研究室に対する不満というのはだいたい以下のようなものでした。
- ちょっとできていないまたは考えられていない程度で怒られる。人間は大抵繊細だから怒られるとやる気を無くす方向にしか向かわないし、やる気なくした状態でよい報告とかできないから、また怒られるという悪循環になる。
- 休日だろうがメールで怒られる。
- サーバ管理みたいな雑用をお願いされるのではなく義務として課される。できなかったら怒られる。怒られるから誰もタスクをやりたがらなくなって、また怒られる。
- よい結果が出ていても決して褒められることがない。労いの言葉すらない。
- 遅刻すると怒られる。
- 修了要件に必要のない論文を書くことを強要される。また執筆する意義を説明されることがない。当然だから書けみたいな。ここで何か文句を言うと怒られる。
- 就活は遊びだと言われる。遊びではない。
- 学生に対して、あのボケが、みたいな雑な発言がある。
- 発表の場とかで、質問しないと怒られる。怒られるからみんながんばって質問するけど、労われたり褒められることはない。
- ソフトウェアを健全に保つ難しさが理解されない。報告のたびに仕様変更が発生するのでソースコードが無限に汚くなる。リファクタリングみたいなことしてるとまだ機能追加できていないのかと怒られる。
- 承認されることがない。
自分はまだ怒られる回数は少ない方だったけど、同期や後輩が怒られるの見ると最悪な気持ちになりました。 ググったらいくらでもひどい研究室の様子が観察できるのでだいぶマシな方だと思います。
なんでこんなことになってるんだろうと考えてて、それはたぶん就職の関係上、学生が大学を退学/転学することが稀なため、大学側に学費という収入源がなくなるという危機感がないからだと思いました。 危機感がないので、学生の扱いがどんどん雑になっていって、できなかったら怒るという最も安易な指導方法に落ち着いてしまったのではないかと考えました。
いい話なにもなかった。
GPUとかNICとかネットワークスタックとかに多少なりとも知見が得られたのはよかった。 ただ、自分で提案した研究テーマということもあって、研究室の主な研究内容とかけ離れた内容だったので、先生を含めて学びを共有できる人が学内にいなかったのは残念でした。
GPUを用いたSSLリバースプロキシの実装について - ゆううきブログ
現在はニートです。 ニートだけど光の戦士は3週間ほど前から休職しています。 新卒入社には失敗しましたが、フレッシュ入社には成功したい気持ちです。
フレッシュに入社したい
— ゆううき (@y_uuk1) 2013, 11月 18
今月末にモニカジっていう最高のイベントが京都であります。 Monitoring Casual Talk in Kyoto on Zusaar