SRE NEXT基調講演を終えて

1月25日に開催されたSRE NEXT 2020 IN TOKYOにて、「分散アプリケーションの信頼性観測技術に関する研究」と題して、基調講演をさせていただきました。 これまで一環してWebオペレーション・SREに取り組んできて、今ではSRE Researcherと名乗っている身から…

2019年振り返り - エンジニアから研究者へ

例年のように、昨年の活動を振り返る。 昨年は、それ以前の5年と異なり、働き方もエンジニアから研究者へ転向したことにより、自分を取り巻く環境は大きく変化した。 とはいえ、1年の研究活動を通じて、エンジニア時代と比較し、働き方は変わっても、自分が…

Webシステムアーキテクチャの地図を描く構想

この記事は第5回Webシステムアーキテクチャ研究会の予稿です。 はじめに Webサービスにおいては、スマートフォンの普及によるアクセス増加に対してスケーラビリティを持ち、個人向けだけでなく企業向けサービスの可用性の要求に耐えられるようなシステム設計…

サーバーレスアーキテクチャ再考

2014年にAWS Lambdaが登場し、Functionを単位としてアプリケーションを実行する基盤をFunction as a Service(以下、FaaS)と呼ぶようになった。 そして、同時にサーバーレスアーキテクチャ、またはサーバーレスコンピューティングと呼ばれる新しいコンセプト…

はじめて国際会議で論文発表して考えたこと

先日、アメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された国際会議 IEEE COMPSAC 2019で時系列データベースHeteroTSDBの論文を発表してきました。 IEEE COMPSACは、IEEE内のコンピュータソフトウェア分野の分科会IEEE Computer Societyのフラグシップカ…

エッジコンピューティングに向けた分散キャッシュ技術の調査

著者: 坪内佑樹(*1) 所属: (*1) さくらインターネット株式会社 さくらインターネット研究所 研究会: Web System Architecture研究会#4 はじめに Webサービスの応答速度を向上させることにより,ユーザーの体験が向上することが知られている. 実際に,40%以…

エッジコンピューティングを活かしたウェブアプリケーションホスティング構想

さくらインターネット研究所では、超個体型データセンターというコンセプトに則り、あらゆるデバイスと場所がデータセンターとなり、各データセンターが有機的に結合した集中と分散のハイブリッド構造をもつコンピューティングを目指している。 超個体型デー…