プレゼンと情報価値

プレゼンテーション - hitode909の日記

結構おもしろい意見だと思った。

ひとでさんのプレゼン、異常におもしろいけど、だいたい参考にはならない。 とはいえ指摘内容には違和感もある。

わざわざ聞きたいと思うようなプレゼンではない。

よくよく考えると、そもそもわざわざ聞きたいと思うようなプレゼンというのは僕の場合はほとんどない。 読みたい内容のブログとか論文とか書籍なら無限にある。 あと、1対1とかそもそも興味のある話題に絞れるような状況なら話を聞きたいということも無限にある。

次に、

具体的な事例や数字を聞きたい

という点については、僕の場合は具体的な事例や数字を本当に聞きたいと思ったことが実はあまりない。 資料は公開されるので、数字とかその資料でみればよい。 情報価値の高いプレゼンの例として示された資料を読んで確かにいい事書いてあるなと思ったけど、資料がよくできているので資料を読めば十分だと思った。 そもそも1対多という聴衆からの質問がやりにくい状況で、本当に参考になる情報を得られたというのはあまりない。

僕だけかもしれないけど、1対多の状況で人の話を聞くというのは大変に疲れる。 なんで疲れるかというと、基本話者のペースで話は進んでいくからだと思う。 人の話というのは興味のある話題であっても、もう知ってたりする部分は飛ばしたくなったり、逆によくわからないところはゆっくり何回か聞きたかったりする。 めちゃくちゃおもしろいかめちゃくちゃ興味のある話題かしか実際には聞いてなかったと思う。 どうせ人間は話を聞かないという前提に立つと、それならおもしろい話をしたほうがよいというのはわかる。

そんなんだったらもはやなんで、勉強会とかカンファレンスとか言ってるんだという気はするけど、互いに好きなことを共有している人たちと交流する場がほしいだけという気もする。 交流するにしても共通の話題がないと困るので、懇親会の話のネタとして知見のある人に喋ってもらうとかある気がする。 懇親したいだけなので、とにかくおもしろい話をしたほうがネタになりやすいし覚えてもらいやすそう。 小手先でもおもしろいなら全然いいと思う。

とはいえ、IT業界、特にWeb業界の情報はインターネットとか雑誌、書籍でだいたい得られるという前提はある。 情報自体はインターネットにあるので、プレゼンで情報を知りたいということは実はあまりない。 そういう意味で、

IT業界だけに限定された価値しかないと思った

というのは的確な意見なのかもしれない。

情報価値が上がるようにプレゼンの話は盛り上がって欲しいなと思う

僕はブログ、論文、書籍または会話で情報を得たい。 ただ、情報というのは必ずしもテキストで公開されず、口頭プレゼンの機会だけがあって、情報価値の高いプレゼンが求められる場はあるはずだけど、Web業界ではあんまりそういうのはなさそう。

ひとでさんのプレゼンはお笑いを聞く感じに近い。 情報価値がないというのはそうかもしれないけどお笑いに価値がないわけではないと思う。 わざわざお笑いを聞きに行きたいという人はたくさんいる。

("情報価値"という言葉の定義を確認せずに適当に書いたのでめちゃくちゃなこと書いてるかもしれない。)