Webシステムアーキテクチャの地図を描く構想

この記事は第5回Webシステムアーキテクチャ研究会の予稿です。 はじめに Webサービスにおいては、スマートフォンの普及によるアクセス増加に対してスケーラビリティを持ち、個人向けだけでなく企業向けサービスの可用性の要求に耐えられるようなシステム設計…

サーバーレスアーキテクチャ再考

2014年にAWS Lambdaが登場し、Functionを単位としてアプリケーションを実行する基盤をFunction as a Service(以下、FaaS)と呼ぶようになった。 そして、同時にサーバーレスアーキテクチャ、またはサーバーレスコンピューティングと呼ばれる新しいコンセプト…

はじめて国際会議で論文発表して考えたこと

先日、アメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された国際会議 IEEE COMPSAC 2019で時系列データベースHeteroTSDBの論文を発表してきました。 IEEE COMPSACは、IEEE内のコンピュータソフトウェア分野の分科会IEEE Computer Societyのフラグシップカ…

エッジコンピューティングに向けた分散キャッシュ技術の調査

著者: 坪内佑樹(*1) 所属: (*1) さくらインターネット株式会社 さくらインターネット研究所 研究会: Web System Architecture研究会#4 はじめに Webサービスの応答速度を向上させることにより,ユーザーの体験が向上することが知られている. 実際に,40%以…

エッジコンピューティングを活かしたウェブアプリケーションホスティング構想

さくらインターネット研究所では、超個体型データセンターというコンセプトに則り、あらゆるデバイスと場所がデータセンターとなり、各データセンターが有機的に結合した集中と分散のハイブリッド構造をもつコンピューティングを目指している。 超個体型デー…

2019年SRE考

SRE

この記事では、自分が数年Site Reliability Engineering (SRE)を実践しつつ、SREについて考えてきたことをまとめる。 先月開催されたMackerel Drink Up #8 Tokyoと先日開催された次世代Webカンファレンス 2019では、SREについて集中的に議論する機会に恵まれ…

2019年の展望

どうでもいいけど、今日から真の無職になった。年末は珍しく、毎日おいしい日本酒を飲んだり、バーに行ったり、新幹線に置き忘れたiPhoneを買い換えたり、10年ぶりのLinuxデスクトップ環境構築をしていたり、友人・知人とゆっくり話をしていた。連絡をもらえ…